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ぼくらのクローゼット

埋もれている価値観の中から新しい楽しみと
生き方をいっしょに見つけていくメディア

内に潜む思いに駆られて

~生きる~ 坂口典和さん

みなさんは、二十四節季をご存知ですか?

非常に粗く言ってしまうと、一年を24等分し、季節の節目を示す言葉です。
みなさんに馴染みのある言葉だと、春分や秋分や冬至でしょうか。


太陰暦(昔の暦です)に基づいているので、年毎に少しづつ変化します。
最近だと、4月20日頃の「穀雨」(こくう)、そして、5月6日頃の「立夏」(りっか)へと続きます。
農作業においては、その他に雑節(土用、節分、彼岸、入梅など8種類あり、普段の生活の中の行事の総称)と七十二候(二十四節季を更に3分割したもの)を目安にしてきました。

 

多分、読者のみなさんには何を書いているかわけが分からないと思うので、一例を挙げてみます。


4月20日頃の穀雨で川の水が増え、田に引き込み、苗代(なわしろ。米の種を蒔くところ)の準備にとりかかります。
八十八夜(立春から数えて88日目)あたりに苗代を用意し、それから、米の種(種もみ)を蒔きます。
その後、一か月を経て6月半ば頃から田植えで、半夏生(はんげしょう。夏至から数えて11日目)までに終わらせます。
田植えが終わると、「さなぼり」といって無事に終了したことを祝う休養日を持ちます。

八十八夜は、茶摘みの始まる日でもあります。
夏も近づく八十八夜~♪?

 

そう、このようにわたしたちのもともとの暮らしは、季節の移ろいと共にありました。
規則的な大きな自然環境の巡りの中で暮らしを紡いできました。


自分はなぜか、やむにやまれぬ衝動、気持ち、情熱に突き動かされて、それまで何かしらの仕事や農業の経験など全くないにもかかわらず、また、誰も知らないここの土地へやって来ました。


「米や野菜を無農薬でつくってみたい」
「都会で疲れた人たちがやって来て、農作業を通して元気になったり、いっしょに環境のことを考えることができれば」


一応、言葉で説明をするも、体温を感じない、というか、自身に沁み込んでいないというか、上っ面を言葉が滑っているような感覚をいつも抱いていた。。。

そして、近頃思うのは、というか、からだ(身体と心)が感じるのは、季節に寄り添う暮らしがとても懐かしく、安心するということです。

入り口は頭で考えた上での決定でしたが、いざここの暮らしにどっぷりと浸かると、芯から温まるようです。
もちろん、この頃は体力的にかなりきついですが。。。


以上、暮らしそのものという人の一生に非常に大きな影響を与える事柄について述べました。

そして、そこまで大きな決断ではなくとも、人はそのライフスタイルの様々な局面で決断、決定を繰り返し、自身のスタイルを形造ってゆきます。


例えば、ライフスタイルの大きな部分を占めるファッション。


誰かの物真似でもいいし、とにかく、興味のある服装が見つかったなら、有機、じゃなくて勇気を出して暫く着てみてはどうでしょうか?
その時、それこそ前出の有機的な繋がりを持っておけば、「それは、似合ってないよ」とか「シャツは、こういう方がいいのでは」等の率直な意見を聞くことができると思います。


農業では病虫害被害や天候不順などの影響を受けるのと同様、ファッションでも仕事でも失敗はつきもの。
それでも、微調整を加えていったりで続けていけば、温かみを感じて自身のスタイルになるはずです。


温かみを感じることができれば、あなたという存在の温かみも周囲の人にきっと伝わってゆきますよ。

 

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