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ぼくらのクローゼット

埋もれている価値観の中から新しい楽しみと
生き方をいっしょに見つけていくメディア

永遠のレシピ

~学ぶ~ 坂口典和さん

温かい冬やなあ。。。。と思っていたら、いきなりの寒波で、そして、昨日はこの時期にしては非常にめずらしい大雨。

記憶する限り2月に畑が水に浸かるというのは、この21年で初めての出来事です。


当地は比較的寒いので種蒔きまでまだしばらくの時間があります。

今年はどんな野菜を作ろうか。。。と購入種子を考えたり、また、それと同じくらい大切な事柄でもある「どこに何を作るか」という作付け計画を立てながら(野菜の多くは去年と同じ場所に作られるのを嫌います。エンドウ豆などは6~7年あけます。また、トマト・なす・ピーマン・じゃがいもなどのナス科の野菜は、お互い3~4年あけます。)

時間を過ごす時期でもあるので、実際土を触りだす3月以降は天候が安定してくれることを願ってやみません。


ところで、冬が旬の野菜をご存知ですか?


今は、大根・白菜・ニンジン・ネギ・ごぼう・かぶ・キャベツ・ホウレンソウ・小松菜・ミズナ。。。が採れています。


ここでお気づきになられた読者の方がいらっしゃるかもしれませんが、多分、みなさんがよく口にされる野菜のトマト・キュウリ・ナス・ピーマン。。。がありません。

実は、それらは暑い時期の野菜で身体を冷やす効果があるので、寒い時期にはおすすめできません。あ、つい説教臭いことを口走ってしまいました。

うちの3人の子どもたち、上の子は中学生なので、最近、私の言うことが説教臭くて、煙たいようです。


冬は早く仕事を終えるので、私が料理をする機会が増えます。


一押し、というか、頻繁に作るのは、味噌汁です。

米は圧力釜で炊くので(玄米は、丸一日水に浸けてから、炊きます)、残りのコンロで味噌汁となってしまいます。

というか、味噌汁は最強です。

 


良質のタンパク質を含む豆をふんだんに使用した味噌は身体をあたためてくれるだけでなく、発酵食品なので腸内を豊かにもしてくれます。

そして、そこへたくさんの野菜が入ります。


ザクザクっと野菜を切って、野菜しか具が無いときは、まず、ゴマ油で炒めたり。寒い日には、ショウガをすって、入れたり。出汁もとったり、とらなかったり。

豚肉や豆腐、揚げがあれば、それも入れたり。とにかく具が多いので、味噌汁なのか、味噌仕立ての鍋料理なのか自分でもよくわからなくなったり。

 


あつあつの豚汁はまるで宮廷料理のようだし、出来上がった日には、嬉しさのあまりそれだけで体温が上がりそうです。

(体温が上がれば、免疫力も上がるそうです。)


自身のこれまでの人生を集大成したかの料理、それがあつあつのご飯とみそ汁なのです。

(もちろん、両者とも自家製の米と味噌、野菜を使用)


しかし、しかし、これほど幸せにみちたレシピでも子どもたちにとっては、「また~~」とため息の出るレシピらしい。


それでも、懲りずに作り続けます。

「ちゃんとしたご飯が食べたい」と子どもたちは残念がりながらも、それしか食べるものがないので食べます。そうそう、黙って食べなさい、お父さんがせっかく作ったのだから。


身体に栄養となって沁み込むだけでなく、繰り返されるうちに脳と心にも沁み込んでゆきます。


そして、子どもたちが親になる頃、あたたかな記憶となって甦ることでしょう。

同じ献立を作っているかもしれません。


そう、永遠のレシピなのです。

 

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